tedukurikotoba (2563)

腰を据える

【漢字】腰を据える 【読み】こしをすえる 【意味】じっくりと一つの事を考える。または一つの場所に定着する。 【例文1】老後は海の見える田舎に腰を据える。 【例文2】老後は長男夫婦宅に腰を据える。 【例文3】地元に腰を据える。 先日中学生の長男が、足首が痛いという事で整骨院に行ってきました。部活でバスケットをしていることもあり、また捻ったりしたんだろうと思って受診したのですが、診断の結果がかなり意外でした。長男は赤ちゃんの頃ハイハイの時期があまりなかったり、小さい時に体を使って遊ぶ機会が少なかったりしたことが原因で体幹が弱く、正しい姿勢を保持できていない状態らしいのです。今の子供たちには結構多い事例のようなのですが、言われてみればこれまでも足首やかかとなどを痛めることも多くあり、体幹が弱いことが姿勢悪化につながり、関節などに負荷がかかってしまい、結果として痛くなってしまっていたようでした。その整骨院の先生がスポーツ関係のトレーナーなどもしている方でしたので、しばらく体幹の強化を目的に通院することになりました。そこで教わった体幹トレーニングの動きを毎日自宅で行い、数週間に1度通院して経過を確認してもらうという事になりました。長男本人としても、部活でかなり自信をつけてきていた時期だけに今のところ基本的なトレーニングを毎日文句を言いながらもこなしています。体幹トレーニングは1日やったからすぐに成果が出るという類のものではないので、しばらくは腰を据えて地道にトレーニングをしていくことになりそうです。

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軍門に降る

【漢字】軍門に降る 【読み】ぐんもんにくだる 【意味】争い事に負けて降参する。 【例文1】強豪校に軍門に降る。 【例文2】大差がついて軍門に降る。 【例文3】ノルマ達成できず軍門に降る。 「軍門に降る」とは、戦闘継続困難で相手に降伏することを指します。 戦争などとはほとんど無縁な現代の日本人にとっては無縁な言葉に思われそうですが、実際にこの言葉が使われる状況は結構身近に発生します。 大きいところでは企業の吸収合併、小さなところでは数人のグループの上下関係の変化など様々です。 数人の集まりの利害関係も当事者にとっては大事かもしれませんが、会社の吸収合併などとなると規模が違います。 合併しても役職が変化しない場合もありますが、名前が残る会社側に属する方がランクがひとつふたつ上になりそうです。 名前が残るにしても前の方になるか後の方になるかでイメージは大きく違います。 さらに看板・制服・名刺などを変更させられる側は、なんとも屈辱的な仕打ちを受ける気分になるものです。 運送業やコンビニチェーン店などでも吸収合併は最近よく耳にしますが、吸収された側の社員の扱いが良い例はあまり聞きません。 それまで競争相手だった人間を、合併したその日から仲間として受け入れられるほど世の中甘くはないのです。 また、合併された側の心理としても軍門に降ったことに対する引け目は否めません。 命があるだけ職があるだけ良いだろうと割り切れるほど人間は単純に生きてはいないのです。

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木に縁りて魚を求む

【漢字】木に縁りて魚を求む 【読み】きによりてうおをもとむ 【意味】木に登って魚を捕る事はできない。方法を間違えると何も得る事ができないという意味。 【例文1】ダイエット中に間食は木に縁りて魚を求む。 【例文2】受験生に娯楽は木に縁りて魚を求む。 【例文3】自己中心的では木に縁りて魚を求む。 手段を誤れば、何かを得ようとしても得られないということや、見当違いで実現不可能な望みを持つという意味で木に縁りて魚を求むという言葉は使われます。 でも、うっかりそういう事をしているときってあるように思いますね。 世の中いろんな情報だったり誘惑に満ちているので、何か目的や目標をもっていても、ついつい横道にそれるってことありますしね。 例えば、夢をもって東京に上京して大学で勉強に励もうと思っていたのに気が付いたら、バイトや遊びで勉強もろくにせずに夢から遠ざかっていたということってありますよね。 大学に入って勉強するという手段で夢に近づく予定だったのに、毎日に忙殺されてやるべきことをしなかったりするんですよね。 横道にそれたり遠回りしたりするのも楽しいですが、明らかにやりたいことがあり、またそれにつながる方法もわかっているのにそれを放置するのはもったいないですよね。 でも、人って夢が叶うのが怖いっていう気持ちもわかるんですよね。 このままいけば、この夢は叶うけどそれでいいのだろうかって疑問がわいてきて、不思議に逃げるってこともあるんですよね。 叶うのが怖いっていうのは、実は自分の望みじゃないものなのかもしれません。 知らず知らずのうちに、身近な人の希望を自分の望みだと思い込んでいるって場合もあるんですよね。 何が自分の幸せなのか、分かるようで分からないんですよね。

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肩を持つ

【漢字】肩を持つ 【読み】かたをもつ 【意味】どちらか一方の味方をする。 【例文1】そりゃ、イケメンの肩を持ちたくなるよね。 【例文2】末っ子ばかり肩を持つ。 【例文3】娘の肩を持つ。 私には4歳年上の兄がいて、月に1回は実家で会っています。実家に集まった時、母親は何かと兄の肩を持つことが多くあり、それを私は不満に思っていました。 例えば、私が兄に対して文句を言うと、母親が私にそんな事は言うな!と言ってきますが、私が兄から文句を言われても母親は何も口を出しません。酷い時は、一緒に文句を言ってくることもあります。 私が悪い内容なら、兄と母から同時に文句を言われても仕方ありませんが、違う時でも2人は文句を言ってきます。 何で母親は、兄の肩を持つのかなと考えた時があり、その結果2人は気が合うからかと思いました。 何でそう考えたかというのは、私には子どもが2人いて頻繁に兄弟喧嘩をしています。意識はしていませんが、私がその喧嘩の仲裁をする時、下の子の肩を持つことが多く上の子からひいきし過ぎと言われます。 特にひいきするつもりはありませんが、私と下の子は普段から気が合うので、考え方が似ている部分があるから下の子の肩を持つのかなと思いました。 自分が親になって、ひいきではない部分を知って、兄と母も気が合うから兄の肩を持つんだなと思いました。 そう考えていると、実家へ行って母が兄の肩を持っても気にならなくなりました。

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恩に着せる

【漢字】恩に着せる 【読み】おんにきせる 【意味】相手のためにしたように見せて相手にありがたいと思わせる。 【例文1】1万円貸したことをいつまでも恩着せがましく言ってくる。 【例文2】見返りを求めて恩に着せる。 【例文3】意図的に恩に着せる。 親切とは何でしょう。その人に優しくしてもらった、その人がいたおかげで助かった、と思ってもらえる行為だとは思います。しかし、これが行き過ぎ、恩に着せるぐらいのレベルになると、逆にうっとうしさが表に出てしまい、親切ではなくなってしまいます。 親切は自然に行うものです。さりげなく行うからこそ、感謝されるのであって、見返りを求めた親切は過剰となり、相手からもそれを見抜かれてしまいます。そうならないためにも、深追いはせず、自分のできることだけを行っていけば心地よい親切として、相手も受け取ってくれるのではないでしょうか。 親切と過剰すぎる親切が、どこでラインが引かれているのかは誰にも見えません。それに、親切を受けている人の違いによってもラインは変わっていきます。これを計算して親切な行為を行うのは非常に難しいですが、実行しないと後でよからぬ噂が立ってしまうことがありますし、特定の人にだけ親切にしてしまっていると、これもまた批判の的となってしまいます。 万人に向け、自分のできる範囲での親切は非常に人間として魅力的に見えますが、人によっては「大きなお世話」ととらえられることもあります。 しかし、親切にするという行為は大切なことですので、心掛けていきたい行動です。誰かが「あの人は親切」というレベルで感じてくれていることを信じて。

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