tedukurikotoba (2563)

一望千里

【漢字】一望千里 【読み】いちぼうせんり 【意味】遠くまで見渡すことができる眺め。 【例文1】一望千里のオーシャンビューのホテルに泊まる。 【例文2】最上階からビーチが一望千里だ。 【例文3】素晴らしい一望千里だ。 一望千里とは、頂上に立った時の何とも言えない達成感と共に素晴らしい景色を見渡す事を意味する言葉です。また頂上に立たないまでも山から山への縦走の時にも一望千里を味わうこともあります。私が経験した一望千里を下記に紹介していきたいと思います。 一つ目は九州の九重に初めて行ったときのことです。牧ノ戸峠からきついコンクリートの道、手すりのついた木造階段を上りあがって阿蘇山方面がよく見える場所にたどり着きました。そしてそこには、まるで海に浮かぶように阿蘇五岳が雲の上に浮かんでいました。思わず周りの登山客からも感嘆の声が上がっていました。私も興奮して動画を携帯で家族に送ってしまったほどです。それほど素晴らしい一望千里でした。 2つ目は霧島の韓国岳に登った時のことです。その日は天気が悪く、登山口から韓国岳頂上までガスに覆われ、頂上にたどり着いた時には全く何も見えず強風も吹いていて最悪のコンディションでした。15分ほど経って手も凍え、顔もこわ張り始めたので下山を開始したときのことです。いきなり強い風が白いガスを一気に消し去ってくれました。目の前には碧い神秘的な色をした大浪池が現れ、その美しさに思わず息を飲みました。そしてすぐに頂上へ引き返すと東方向に噴煙を上げる新燃岳、鋭い三角形の高千穂の峰を見ることができました。そして頂上の縁からは韓国岳の深くて巨大なクレータを望むことができました。まさに神様がくれた一望千里のように思えた瞬間でした。

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頭が低い

【漢字】頭が低い 【読み】あたまがひくい 【意味】偉そうにしない。謙虚である。 【例文1】彼女は営業成績ナンバー1ですが頭が低い。 【例文2】営業担当者は頭が低い。 【例文3】サービス業は頭が低い。 頭が低いとか腰が低いは、どちらも低姿勢な状態、謙虚な様子を指します。 電話口でぺこぺこと頭を下げるのを見かけると、それが身に染み付いてしまっていることが伺えます。 目の前にいるわけでもない人に対しての低姿勢、なんとも珍妙な光景ですが他人事と笑える人は多くないでしょう。 頭が上がらないという言葉どおりに、立場的にどうにもならない上役は誰にでも一人や二人いるものです。 自分より偉い人間などいないなどとうそぶける人は余程狭い世界で生きているのでしょう。 もしくは恩義を知らぬが記憶力が著しく弱いものと思われます。 殊更に卑屈に振舞う必要も無いのでしょうけれど、無理をしてもあまり意味が無いように思えます。 逆の意味で頭が高いという言葉もありますが、使われるのは時代劇など封建的な社会構造の中が多いです。 「頭(ず)が高い、控えおろう」というセリフから分るように、立場が上の方の人が使う言葉です。 自分は偉いんだぞと主張したいのでしょうけれど、端から見ると何とも安っぽい偉さに受け取れます。 権力を嵩にきてすき放題やってやると宣言しているようなもので、到底受け入れられるものではありません。 それでも我侭を通すだけの暴力的な権限を持っているのでしょうけれど、まず敬われることは期待できない存在です。 わたしはふなっしーが大好きです。 ふなっしーの最大の魅力はその謙虚さにあります。 ふなっしーの全盛期は超えたと言われています。 実際最近テレビなどのメディアへの露出は少なくなりました。 ふなっしーの下積み時代はそれは過酷で、どこへ行っても不審者扱い、子どもには泣かれ、イベントにすらなかなか出られませんでした。 そんな時手を差し伸べてくれたのはご当地キャラ仲間。 ふなっしーは仲間の助けあってご当地キャラの頂点に上り詰めたと言っても過言ではありません。 その後ふなっしーはたくさんのメディアに出て知名度を上げます。その頭の良さと笑いのセンスを発揮し、テレビで見ない日はないぐらい多忙となりますが、その謙虚さは変わらず、頭が低い、律儀なご当地キャラふなっしー。そのキャラクターはぶれることはありませんでした。 あの時手を差し伸べてくれた仲間を自分が出演するテレビ番組に呼ぶ、どんなに知名度が上がっても片田舎のイベントにも出向いていく。 今、メディアに出なくなったふなっしーに、一定数の固定ファンはしっかり付いています。 彼の人気の秘密はそこにあります。 破天荒キャラに垣間見える義理堅さ、謙虚さ、頭の低さ。彼に一生ついて行きます。

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目星を付ける

【漢字】目星を付ける 【読み】めぼしをつける 【意味】こうであろうと予測する。おおよその見当を付ける。 【例文1】犯人の目星を付ける。 【例文2】ここの立地は良いと目星を付ける。 【例文3】予算の目星を付ける。 「目星をつける」とは、大体こうだろうと見当をつけることや目標にすることを指します。この言葉の由来は「目星」とは昔は「目印」と同じ意味で使われていて「目印をつける」から見当をつけるの意味になったとされています。「印」が「星」になったのは、的の中央につける印が星のように見えたことからだとされています。 使い方としては「犯人の目星をつけてから捜査を進めるようにする」「買い物に行く時はお店の目星をつけてから行くようにしている」などと言った使い方が出来ます。 私は普段欲しい家電がある時、最近は家電の種類も多く何も決めずに買いに行くと時間がかかり結局買うのをやめたり、もうこれでいいやとなって後悔したことがあるので、まず家でネットを利用しメーカーや欲しい機能などを詳しく調べ、ある程度の目星をつけてから電機屋さんに行くようにしています。私はどちらかというと慎重な方なので家電によらず洋服やバックなどもある程度目星をつけてから買うようしています。そんな買い方をするようになってから買い物であまり失敗したことがありません。 目星をつけるとは様々なシーンで使うことが出来、何事も目標を絞ってから行動したほうが要領よくいきますよ。

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耳が早い

【漢字】耳が早い 【読み】みみがはやい 【意味】噂を聞きつけるのが早い。 【例文1】友達が多いので噂の耳が早い。 【例文2】SNSの普及で情報の耳が早い。 【例文3】さすが記者だ。耳が早い。 どんな情報でも誰よりも先に把握している人を「耳が早い」と称します。それは情報を重要視する場所ではとても重宝されますし、そういう方は決して自身の情報網や情報源を他に洩らす事はしません。それはその人にとって生命線でありますから、容易く教えられる事ではないのです。どれだけのネットワークが構築出来るかで、耳の早いかを左右する事になり、それには組織力と情報を選別する能力がカギとなります。入ってくる情報にはいらない物もあり、相手を撹乱する所謂「ガセネタ」も当然入って来る訳ですから、そこの見極めはとても重要になって来ます。たまに耳が早いだけで情報に信憑性を欠く人もいますから、受け取る側も重々気を付ける必要があります。しかし真に耳が早い人は必要な部分をきちんと見極めて、それだけを重要機密とし必要に応じ発信する事も出来る人です。但し、あまり知り過ぎると却って目を付けられる危険もあるので、その辺の匙加減は心得ておかけばならないと言えます。賢い人ならガセとホントを上手いバランスで使い分けられて、矛先が向かない様に配慮しているでしょうし、そう思えばもしかしたら先に述べた只耳が早いだけと思っていた人も、実は変な輩に狙われない様にわざとやっているのかもしれません。

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冷や飯を食う

【漢字】冷や飯を食う 【読み】ひやめしをくう 【意味】歓迎されていない様子。 【例文1】発注ミスで社内で冷や飯を食う。 【例文2】契約が破談になり冷や飯を食う。 【例文3】敵が多く冷や飯を食う。 「専務に歯向かったせいで、長い間冷や飯を食う羽目になった」というような使われ方をする「冷や飯を食う」という言葉。サラリーマン社会などで、今でもよく使われている言葉でしょう。 今は、電子ジャーもあり、電子レンジもあり、意図的に「冷たいご飯を食べよう」と思わない限り、いつでもどこでも温かいご飯が食べられるようになっています。ですから、「冷や飯」というのは、たとえば、お弁当を温めずに食べる時ぐらいしか、実際には経験しないのではないでしょうか。 しかし、昔、と言ってもそれほどはるか昔ではなく、電子ジャーや電子レンジが登場する前は、冷や飯を食べることは普通でした。炊き立てご飯をあたたかい内に食べない限り、どうしてもご飯は冷めてしまいますからね。 では、どうして「冷や飯を食う」という言葉が「冷遇される」という意味で使われるのか。それはどうやら、昔の家長制度に由来しているようです。 昔は、何人もいる子どもの中で、家の跡取りである長男だけが優遇されました。食事もそうです。ごはんが炊き上がると家長と長男が先にそれを食べ、次男以下はその後で食べたのだとか。 そのため、次男以下は冷めたごはんを食べる羽目になり、それが「冷や飯を食う」という言葉になったのだと言います。 それを望めばいつでも温かいご飯が食べられる現在でも、その言葉が生きているというのは興味深いことです。

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