tedukurikotoba (2563)

小手調べ

【漢字】小手調べ 【読み】こてしらべ 【意味】本格的に始める前に少し試してみる。 【例文1】小手調べに抜き打ちテストを始める。 【例文2】小手調べといくか。 【例文3】まずは小手調べとする。 剣道の太刀合いにて、お互いの実力又は出方を探る時に小手を撃ちに行って様子を見る事を「小手調べ」と言い、転じて物事の動向を探る時に軽く接触を試みる時も同様に言います。まずは自分から行動を起こして相手の出方を見る。それによって相手の実力や考えを推し量る手掛かりにします。相手が何枚も上手なら無理な勝負は避け、何とか五分に持ち込む様に仕向け、こちらが上なら頃合いを見て攻めに掛かる。その見極めには動作の大きい面や胴打ちに行くより、モーションの小さな小手打ちの方がリスクが少なく、万が一かわされても反撃に合う危険は小さいと思われます。こちらが先に動く事で相手はどう反応するのかを見られれば、自ずとこちらの対応も決められる訳です。 達人クラスになればそこは小手の応酬という事になる事もあり、何処で雌雄を決するのか凡人には想像も付かない結末が待っているケースもあります。世に出れば何処で誰と対峙せねばならぬか判りませんし、そんな時只闇雲に向かって行くのは得策とは言えません。相手の実力や出方を見極めた上で、自分の出方を決める方が相手に勝つ可能性がより高くなるというものです。その第一段階として行う事こそが「小手調べ」であり、その注意深さがあれば早々大事に至る事にはならないでしょう。 当社というか、我々の部門では恒例行事があります。それは新人の実力を見極めるための小手調べです。 最初の1週間は、自由にやらせます。仕事の内容も、まずは当社を知る、当社の扱っている商品を知るということでレクリエーション的なことを行います。 その1週間が過ぎた後、このイベントは行われます。社内の人間は誰しもが知っているのですが、誰も新人にそのことを話すことはしません。わざと新人に問題にぶち当たらせ、それをどう感じ、解決していくか。これを見定め、今後の教育方針を決めていきます。 大きく分けると2つほどとなります。 1つ目はわざと仕事を与えない。この時に、新人がどのような態度に出るのか。資料を読み込んだり、忙しそうな人に声をかけてくれば及第点です。逆に、席をはずして戻ってこなかったり、自分の時間を楽しみ始めたら教育指導が必要となってきます。 2つ目に、上司が怒った時の態度です。上司は少しのアラを見つけ、理不尽な理由で怒ります。それに対しどう反応してくるのかを見る試験です。どういった行動が正解というわけではありませんが、その後に先輩社員でフォローしてやることによって、「会社の一員」という意識を植え付けます。 他にも細かいものがあるのですが、これをやることにより、新人の本性を見極めることができ、どう教育していくか、担当はどこが適正化を考える1つの材料となっています。

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群を抜く

【漢字】群を抜く 【読み】ぐんをぬく 【意味】多くの中で抜群に優れている。 【例文1】彼女は群を抜いて成績が良い。 【例文2】群を抜く早業だ。 【例文3】群を抜く俊足だ。 群を抜くとは集団の中で飛び抜けて先を行く存在を言います。 たとえば「群を抜く成績」と使うことがあります。 努力するから評価されるのは間違いないのですが、努力しても報われない者にとっては羨ましい限りですね。 小学校のクラスに群を抜いて足が速い男子生徒がいました。他の子を寄せ付けない圧倒的な早さです。必ずと言っていいほど足の速い子って学年に1人はいますよね。その男の子は野球部で背も高く俊足を活かして活躍していました。小体連ではもちろん100m走に出場です。あまり本気で走っていないかの様に見えたけどそれでも大会新記録が出ました。確かに後ろから迫る勢いで走ってこられれば力も出るでしょうが、群を抜いて1番だったので本気がでなかったのかなと応援団の中で話していました。8年経った今でも塗り替えられていません。 個人的には陸上部に入って本格的に学ぶともっと伸びるんだろうなと思いましたが、中学・高校に上がると野球部に専念していました。ちなみにわたしはは女子の中では100人中5番くらいでした。

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着の身着のまま

【漢字】着の身着のまま 【読み】きのみきのまま 【意味】何も持たずに、着ている服のまま。 【例文1】火災のサイレンが鳴り着の身着のまま家を飛び出た。 【例文2】迫り来る豪雨に着の身着のまま非難する。 【例文3】Jアラートが鳴り響き着の身着のまま外に出る。 九州北部の豪雨被害、その被災地に祖母が一人、暮らしていました。 わたしは上京しており、東京でその豪雨の報道を出勤準備中に見ていました。 もともと雨が多い地域で、過去にも数回豪雨被害に遭ったことがあり、いつものことだと思っていました。 キャスターが「速報です、〇〇地区が浸水し孤立状態、自衛隊に救助要請です。繰り返します、速報です・・・」 祖母の暮らす地域でした。 すぐに祖母に連絡しました。 コール音はするものの電話には出ません。 祖母は高齢で携帯電話は所持しておらず、自宅の電話しか連絡する術がありません。 血の気が引きました。ありとあらゆる避難所を探し連絡をしました。市役所、災害対策本部、勧められた内閣府にも問い合わせてみましたが「ここにはそのような名前の人は避難していない」もうとっくに何度も試してみた「災害伝言ダイヤルに電話してみてはどうか」という助言、市役所はいつ電話をしても繋がりません。 最終手段で警察に電話をしました。藁をもすがる思いでした。 すると警察の方は祖母の家まで様子を見に行ってくれ「自宅はきちんと施錠されており、破損もないためご自身で避難されたと考える方が自然だと思う。」との返答。 初めて警察の方に感謝した瞬間でした。 それから数日後、再度警察から電話をいただき「お祖母様、ご自宅に戻られましたよ。着の身着のままで逃げられたそうでご無事です。お電話してあげてください」とのこと。 災害対策本部より警察の方に親身になっていただけたこと、本当に感謝しています。

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花鳥風月

【漢字】花鳥風月 【読み】かちょうふうげつ 【意味】自然の美しい景色。 【例文1】花鳥風月を見て和む。 【例文2】花鳥風月は癒される。 【例文3】花鳥風月を楽しむ。 日本の国は、春があり夏があり、秋・冬があってまた春が巡ってくるという四季によってさまざまなことが決められたり動いていく国です。 その根底にある「花鳥風月」を愛でる感覚は長い年月で育てられてきました。 自然が時を追って変化していく日本では、小さな変化も生活をしていく上で大切なサインで会ったりします。 第一次産業は自然を無視して成り立たないものが多く、自然が教えてくれるタイミングが豊穣の結果を導いてくれるのです。 文化では「花鳥風月」を中心にして発展したものがたくさんあります。 俳句などは季語を使って四季の表情を五・七・五の十七音という短い文の中に集約します。 日本食などにも「花鳥風月」を活かして作られたり、出来上がったお料理を盛り付けるときに取り入れたりしています。 外国から来た観光客なども、こうした日本ならではの自然を大事にして愛するこころを感じて、日本を好きになるという人もいます。 自然の移ろいに、なんとも言えない小さな感動を積み重ねながら生きている日本人ですが、だんだん五感で感じる機会が少なくなってきていることは残念です。 花鳥風月とは自然の美しい景色や雅な趣を楽しむ、風流としての意味で綺麗な言葉だなと感じます。この言葉を聞くといつも思い出すのが、テレビで芸能人の方が花鳥風月の順番で自然を楽しむようになると話していた事です。大分前の放送なので正確に覚えてる訳ではありませんが、まず始めに花を美しいと思うようになり、そこから鳥、風、月へと移り変わりながら年をとっていき理解していくようになるみたいに言われててなんて素敵なんだと印象に残っています。自分は今どこまでの自然の趣を心から味わえているだろうと考えてもしまいます。花だったらお花見やちょっと奮発して家に生花を飾ったり、昔は興味が無かったのに今は花束をもらって嬉しい綺麗だなと感じるようになれました。鳥ならばバードウォッチングがある位ですし山の中で鳥の囀ずりなんかを聞くと実際和みます。自然の音を集めたCDを聞いたりもするので段々と良さが分かってはいると思います。風はまさに肌身で感じて姿を見ることの出来ないのに在るものという感じがして、花や鳥から更に深みがある自然の触れあいで、最後の月は満月を見ながら晩酌したりするイメージが今の所あるのですが、そこまで行くには何もかもを俯瞰出来るようになった人が似合う気がしています。まだまだ自然の表面上の綺麗さにばかり囚われてる自分なので花鳥風月をちゃんと楽しめる年の重ね方が出来たら良いなと思います。

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恩を仇で返す

【漢字】恩を仇で返す 【読み】おんをあだでかえす 【意味】恩恵を受けたのに感謝もせず危害を加える。 【例文1】長年面倒見てやった部下がヘッドハンティングであっさり退職して恩を仇で返す。 【例文2】料理レシピを盗み恩を仇で返す。 【例文3】会社の金を横領をして恩を仇で返す。 「恩を仇で返す」とは、ご存知の通り「恩を受けた人に対して、感謝するどころか害を与えるような仕打ちをする」という意味です。 誰しもが一度は、恩を仇で返された経験があるのではないでしょうか。 そこで今回は、恩を仇で返す人の心理について紹介していきます。 一般的な良識のある人ならば、誰かに恩を受けたら感謝をし相応のお礼をするものですよね。 しかし、中には無礼な人もいるもので、びっくりするほど恩を仇で返してくる人もいます。 恩を仇で返す人は、「自己愛」が強い人が多いです。 そのような人は、自分のことしか考えておらず相手の気持ちを考えられないため、 何かをしてもらったり助けてもらっても感謝するという行為ができないのです。 また、それとは逆に「心が愛情で満たされていない」人もまた多いです。 どういうことかと言いますと、人は心が愛情で満たされていれば同じように他人に愛情を 与えようとするものです。 しかし、愛情で満たされていない人は心に余裕がないので、他人に愛情を与える余裕がありません。 その結果、誰かに何かをしてもらっても何もしない、むしろ害を与えるなどといった 恩を仇で返すようなことをするのです。 ここまで、恩を仇で返す人の心理について紹介してきましたが、 そのような人とはどのように付き合っていけば良いのでしょうか。 それはずばり、見返りを求めない「無償の愛」を与え続けることです。 そうすることで、相手の心が徐々に愛情で満たされ、次第にこちらにも愛情を与えてくれるようになるでしょう。

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