tedukurikotoba (2563)

目を奪う

【漢字】目を奪う 【読み】めをうばう 【意味】素晴らしさに見とれる。 【例文1】クリスマスのイルミネーションに目を奪う。 【例文2】立派な晴れ着姿に目を奪う。 【例文3】庭のバラ園が通行人の目を奪う。 先日、久しぶりに美術館に行きました。そういえば最近忙しくて全然行けてなかったなぁ…と思いつつのんびり見ようと思ったのですが、目を奪うような美しさの絵画に一目惚れをしてしまいました。誰もが知っているような有名な画家ではなく、私も初めて知ったのです。でも他の人は皆さん展示の目玉となる絵画を見に行っていたのですが、私はこの絵の前から動くことが出来ませんでした。 自分自身そこまで芸術的なセンスがあるとは思っていません。美術館や博物館に行くのは好きです。純粋に面白いな、綺麗だなと色々感じることは好きだからです。凄いと思う絵はあっても、どこが素晴らしいだのと批評もしません。こんな私が魅せられてしまったからこそ、逆に不思議な魅力があるのかもしれません。 帰宅してからインターネットで調べてみたのですが、私と同じようにコアな魅力を感じるファンの方が多いみたいです。ファンタジーっぽい、綺麗な油絵。特に珍しいものではありません。でも、本当にこの絵がすごく輝いて見えたのです。何かに没頭する人というのは、こういう感じ方をするのでしょうか。本当に目を奪うんです。 同じ作者の他の絵も調べてみたのですが、やっぱりあの絵がすごく素敵で。何だか不思議な経験ですが、こういう気持ちも大切にしていきたいですね。

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耳にする

【漢字】耳にする 【読み】みみにする 【意味】人から聞く。 【例文1】彼の噂を耳にする。 【例文2】悪い噂を耳にする。 【例文3】息子に彼女ができたと耳にする。 耳にするとは他人から何らかの情報を得ることです。 長年の人生で人付き合いが多い私はこれまでたくさんの噂や情報を耳に入れてきました。半信半疑で自分の目で確かめることが多いです。 子どもが学校に通えば、友人関係のいざこざを聞いては子どもたちにも注意を呼び掛け、いい高校に進学するにはどこの塾に通えばいいのか保護者会に参加して情報を得てきました。実際に自分の目でも確かめないと気が済まない性格でして体験に行ったりお話を聞きに行き満足な答えがでるまでとことん情報は耳に入れました。 今はスマートフォンの普及に伴いアプリの進化で人に聞かなくてもアプリから情報を得ることが多くなりました。そんなアプリで知り合って友達から始まり交際に発展するなんてことは今の時代珍しくないようです。実際に出会い系アプリで知り合ったという同じバツ一の友人に聞いてみました。こちらから提供した条件人をみつけるのは至難の業だが、出会い系は自分の条件に見合う方を絞り込むことができるので効率的だと言っていました。なるぼど、出会い系と聞くといかがわしいイメージがありましたが、結局はナンパだってそう、知らない人が気に入った人に声をかけるのですから同じ事だという意味ですかね。いい事を耳にしました。私も気が向けば試してみたいです。

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ピリオドを打つ

【漢字】ピリオドを打つ 【読み】ぴりおどをうつ 【意味】決着が付く。終わりにする。 【例文1】長かった独身生活にピリオドを打つ。 【例文2】破局して同棲生活にピリオドを打つ。 【例文3】ニート生活にピリオドを打つ。 私は結婚しようとした女性が過去にいました。恋愛期間は5年でした。旅行に行ったり、食事をしたり平凡ですが、半同棲もしていました。そして結婚を進めようという事になりました。ここで登場してくるのが彼女の両親です。その両親は公務員でないと絶対に結婚は許さないとまで強く言われていました。しかし、彼女は気にしなくていいから私は絶対に結婚をあなたとするからと言ってくれましたので、私も決心がついていました。 彼女と結婚する強い意志が固まっていたのです。そして彼女宅を訪れご挨拶に行きました。そうすると彼女の父親が言ったのはうちは子ども2人女の子で一人は嫁に出している。だから君には養子に来てもらわないといけないと言うのです。私もこれには愕然としました。私も長男ですから、養子に行くことは不可能です。ほんとうに悩みました。彼女とも何回も話し合いをしました。それでも彼女は養子には来なくて構わないから私がお嫁に行きますとはっきりと言ってくれました。とてもうれしく思いました。本当にいい女性とであったなと思いました。しかし、彼女と彼女の両親をこれ以上苦しめたくないと思い、ピリオドを打ったのです。 「ピリオドを打つ」とは続いてきたことを終わりにすること、物事に決着をつけて終わりにすることを言います。他にも「終止符を打つ」と言う言い方もします。 これは英語の場合文章の最後に必ず「.(ピリオド)」がつきます。これは日本語で言う句点を指します。このことからピリオドを打つは終わりを意味するのです。 使い方の例文としては 「独身生活にピリオドを打つことにしました」 などと言った使い方が出来ます。 私は来年の結婚を機に8年近く働いていた会社を退社し家庭に入ることで社会人生活にピリオドを打つことにしました。8年近くという長年続けてきたものを終わりにするのですからやはり生半可な気持ちでピリオドを打つ事は出来ません。悩んで、夫ともたくさん相談してピリオドを打つ決意をしました。 これは私に限らずピリオドを打つという事はそれ相応の決意が必要になります。自分の人生ですので簡単にピリオドを打つことなんて出来ませんよね。ピリオドを打つと決意した場合は人への相談ももちろん必要ですが自分の決めたことを信じることが大切だと思います。後悔のないピリオドを打てるようにしていきましょう。

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頭の上の蠅を追え

【漢字】頭の上の蠅を追え 【読み】あたまのうえのはえをおえ 【意味】人の頭上のハエを追い払う前に自分の頭上のハエを追い払えという意味で、人の世話より、まず自分の後始末をせよという戒め。 【例文1】頭の上の蠅を追えない者が口出しすべきではない。 【例文2】頭の上の蠅を追うよりまずお手本を見せてくれ。 【例文3】仕事を終えてから頭の上の蠅を追え。 ここ最近、週刊誌のスクープが話題です。 次々発射される文春砲では、国会議員が地方議員とホテルで密会をしていたという報道があり、その報道を端緒に地方議員の悪事が日の目を見ることになりました。 ただ単に「あの人浮気してるんじゃない。いやだね~」というようなおばさんたちの立ち話のようなことだけに留まらず、結果的に税金を私するという不正を暴くことになったのですから、週刊誌は正義の味方、国民にとって無くてはならない存在ということでしょうか。 これも中国などのように自由な発言が許されていない国と違って、なんでも言いたいことを言うことができるという自由の国だからでしょう。 ところで、こうしたスクープをする記者たち自身には不倫は絶対ないのでしょうか。 もしも芸能人などの不倫のスクープを扱っている記者たち自身に、不倫関係の問題があるのだとしたら、その記者の配偶者は他人のことを書いたり激写したりしてないで 「頭の上の蠅を追え」と言いたいかもしれません。 先日、文春の記者が有名な帯番組の司会者のスクープがあると言っていました。 毎日のようにさまざまな問題を取り上げて、先頭を切って批判しているだろうその司会者は、どんな顔で自分のスクープを解説するのでしょうか。

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歯の根が合わない

【漢字】歯の根が合わない 【読み】はのねがあわない 【意味】寒さや恐怖で震えが止まらない様子。 【例文1】南国育ちで東北の寒さは歯の根が合わない。 【例文2】火災現場を目の当たりにして歯の根が合わない。 【例文3】濁流に飲まれ歯の根が合わない。 あまりに声も出せないほどの恐怖に遭遇したとき、人はガタガタと震えてしまうものです。このように歯の根が合わないような体験をしたことがある人も、きっとたくさんいるでしょう。もし今はそうした体験がない人であっても、いずれはそういう場面に直面することもあると考えられます。 とはいえ、たとえば自然災害の話をされても、自分の身の回りでそれが起きるだろうとは誰も想像しません。どこかの国で恐ろしい事件が起きても、同様の事件が自分の身に降りかかるとは、ほとんどの人は想像しないことでしょう。ですがどんな人であっても、自分の予想や想像を上回る出来事に遭遇する可能性は、充分にあるのです。けれど不思議なことに普段からそれを意識している人は、ほぼいないと言っても良いのではありませんか。もちろん中には災害時に備えて、家に備蓄や避難道具を置いている人もいるでしょう。しかしそれは極めて少数派ではないでしょうか。 未来は『絶対に安全』だとは言い切れません。いつどこで何が起こるか、誰にも分からないものです。それでも人は「自分に限ってそんなことは起きないだろう」と思ってしまうものなのです。かといっていつも意識していると、それはそれで神経を張り詰めて疲れてしまいますから、たまにで良いですから『予想を上回る出来事が起こる可能性』があることを、意識してみてはどうでしょうか。 普通の生活をしている限り、人はあまり「歯の根が合わない」ような恐怖を感じるということはないと思います。 テレビの犯罪に関するニュースや事件の再現ドラマで、実際に命が危険にさらされるような体験をした人が、その時のことを語るときには、まさに「歯の根が合わない」ような恐怖を感じたと言います。 日本国内の事件では、何人もの人を殺して来た人が、自分の隣人として引っ越して来たように装い、突然襲い掛かってきたという話をしている女性がいました。 自分も殺されかけたけれど、息を吹き返してから再び殺されないように話し続けたのだとか。 彼女のこの機転が犯人を落ち着かせて、殺されずに済んだのでした。 外国でも、たくさんの人がアウシュビッツに送られて命を奪われたジュイッシュ(ユダヤ人)の人々は、何とかその怖ろしいヒットラーの手から逃れようとしたそうです。 その命を一人でも多く救いたいと、自分のできる限りのことを尽くしたのが日本人の杉原千畝さんでした。 今でもそのことをジュイッシュの人たちは忘れずにいるそうです。 同じ日本人として、たいへん誇らしい気持ちになります。 こうした博愛の気持ちを日本人として持ち続けなくてはならないと思います。 道路を走っていて交通事故に遭ったことあるのですが、目の前の車と衝突して怪我をしてしまいました。病院に運ばれてその後は入院しました。入院しているときは衝突の凄さが忘れられなくて、歯の根が合わないほど震え、衝突の恐怖をベッドの上で何度も思い出していました。一種のPTSDになってしまっている状態でした。PTSDとは心的外傷後ストレス障害のことで、歯の根が合わない状況とよく良く似ていると思います。寝れば脳がリセットしていってくれるので、だんだんと歯の根が合わない震えから解放へと向かっていきます。退院するころになると歯の根が合わないは消えていき、だんだんと普通の状態に戻りました。しかし外に出たときです。車が走っているのを見た瞬間、歯の根が合わない状況に戻ってしまいました。足が前に進まず事故の恐怖が脳裏の蘇ってくるのです。医師に診断してもらったらPTSDが再発していました。歩道を歩いていても車の音が聞こえるだけで怖くなり、歩道から最も遠い建物側をわざわざ歩いていました。信号を待っているときでも車が突っ込んでくるのではないかと思うほど警戒心が強くなり、信号から離れて待つようになりました。歯の根が合わないのは時間が経つほど遠のいていきます。事故から1年ぐらい経つと自然と車が目の前を通っても大丈夫なようになってきました。PTSDが回復すると歯の根が合わないのは何だったんだろうと思います。

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