tedukurikotoba (2563)

重箱の隅をつつく

【漢字】重箱の隅をつつく 【読み】じゅうばこのすみをつつく 【意味】重箱の真ん中のご馳走には目もくれず端ばかり突くことから、どうでもいいような問題を取り上げてはイチイチうるさいく言う。 【例文1】重箱の隅をつつく上司にはうんざりする。 【例文2】重箱の隅をつつく発言にイライラする。 【例文3】重箱の隅をつつく話はもうおしまいにしてくれ。 「重箱の隅をつつく」とは、非常にどうでもいいような細かな事ばかりを取り上げて口うるさくいうことのたとえです。このことわざの由来は重箱といえばお正月におせちが入っている箱のことで、この重箱の四隅に残ったものまで爪楊枝などでつついて食べることから余計なことにも神経を使う細かな人、せこせこした態度の人に対して使うことばです。 例えば会議に出ると中に重箱の隅をつつくような発言をする人がいるだけで話の路線がずれ会議が長引いてしまうなんてことや、上司に書類を提出するとホッチキスの位置を注意されたり、どうでも良い話ばかりをして内容を見てもらうまでに時間がかかることがありますよね。そのような時に「あの人は重箱の隅をつつくような人だよね」といった使い方をします。 私の周りにもメールの内容に少しの打ち間違いがあったら訂正してきたり、洋服に少しのシワがあると注意してきたりします。やはりそのような子は重箱の隅をつつくような子だよねなんていって煙たがれることもあります。 あまり細かなところまでネチネチと言っていると周りにも良く思われませんし、自分の評価も下がってしまいますので、どうでもいいようなことまでは気にしないといった考え方も大切ですね。

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子はかすがい

【漢字】子はかすがい 【読み】こはかすがい 【意味】かすがいとは木材と木材をつなぎとめるコの字型をした釘である。子どもは夫婦の仲をつなぎとめるとたとえられ、仲が悪くても子どもへの愛情から縁を保ってくれるもの。 【例文1】子はかすがいも子どもが成人するまでの我慢だ。 【例文2】子はかすがいだと離婚に踏みとどまる。 【例文3】子はかすがいだと信じる。 私たち夫婦には子どもが居ません。 結婚したのが旦那が40歳過ぎで私が30半ばを超えていたし、私が病気を抱えていることもあり、初めから子は作らないという約束で結婚しました。 私自身、どうしても欲しいという考えではないため普段はさほど感じないのですが、旦那と気まずい雰囲気になったり、義両親とうまくいかないときなどは 「子どもが居たらな…」と思うことがあります。 特にうちの旦那は、何があっても自分の親や兄弟・甥姪の肩を持つので、私は独りぼっちになった気分になることが多々あります。 そのような時、私たちにも子どもが居ればもっと旦那はこちら側の味方をしてくれたのではないか?と思います。 あまりに私ばかり悪者にされると離婚の二文字も脳裏に浮かびます。 そんな時「もしも私が離婚を切り出したら、旦那や義両親は何て言うのだろう?」と想像するのですが、きっと子どもがいないために離婚もアッサリ承諾されるのではと思います。 子どもが居ないからこそ楽でいいという考えも大きいのですが、夫婦や義家族内で揉めた時にも、夫婦仲も修復しづらいだろうと思うと、やはり「子はかすがい」なのかと痛感します。 それを考えると少し悲しくなります。

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牙を剥く

【漢字】牙を剥く 【読み】きばをむく 【意味】攻撃の意思を表す。 【例文1】彼をめぐってライバル同士が牙を剥く。 【例文2】餌を取られまいと牙を剥く。 【例文3】ペットが人間に牙を剥く。 今から10年前、大学時代の話です。 私は学生自治会に入っていました。 主な活動内容は学内のサークルや、部活動団体に部費を支給したり、学園祭などのイベント事に対しての予算をつける事です。 その予算の原資は大学が入学金と一緒に自治会費として徴収したものが使われます。 一年間に扱う金額は、私が通っていた大学の場合、3000万円程でした。 私はその団体の会長を務めていたのですが、町内の掃除やお祭りの手伝いやら、サークルの代表者との会議、学園祭の協賛先の企業との交渉活動を行ったりと、バイトする時間が無いほど忙しいものでした。 なぜそんなめんどくさい仕事のために貴重な学生時代の時間を費やしたのか、 その理由はお金です。 自治会の年間予算3000万円と積立金数千万円を好きに使うためです。 会長職はそのお金を自由に出来る権限があり、テキトーな理由をつけて予算を執行すれば、いとも簡単に現金を手にできるのです。 私は会長就任直後2ヶ月程で、1000万円近くの現金を手に入れ、豪遊三昧でした。 大学のへの通学はタクシー、食事は高級すき焼きや寿司店、お酒を飲むときはキャバクラでボトルを入れたりした生活を送っていました。 もちろん、こんな派手な生活を送っていることは他の自治会メンバーには秘密にでしたが、ひと学年下の後輩が不審に感じ、 経理資料をチェックし、私に文句を言ってきました。 正直、こんなバラ色の生活をやめる気はさらさらありませんでしたので、「秘密にしておけば、次の会長は君に譲る。そうすれば君も楽しい暮らしが出来るよ。とりあえず今は僕の仕事を学んでおきなさい。はい、これは給料だよ。」と言いながら、財布から10万円程出して渡そうとしたのですが、 後輩は受け取らず、「これは立派な横領です。今のやり取りも録音しているので、大学側に報告する」と言い出し、そのまま大学事務局に走っていきました。 後輩に牙を剥かれ、私のバラ色の学生生活は終わりを迎えたのです。 その後、私は刑事告発をしない代わりに自主退学を余儀なくされ、内定を得ていた会社にも就職出来ず、フリーター生活をしながら現在に至ります。 自業自得ですが、時々後悔することがあります。 「牙を剥く」とは、動物が相手に威嚇したり攻撃のために牙をだすことや、攻撃の意思を出すこと、相手に危害を加えようとすることを意味します。 これは「狼が牙を剥く」「猫同士が牙を剥いて睨み合っている」といった動物に関する場合に使うだけでなく、「弟が父親に牙を剥いた」「恐そうな人達が牙を剥きあっている」といった人間同士でも反抗的な態度を取っている場合にも使ったりします。 我が家では犬を飼っているのですが、普段は大人しく人にも懐いているのですが、寝ている時に手を出したり、大好きなおやつを食べている時に手を出したりと自分に気に入られないことをされると牙を剥き出して唸ってくる時があります。実際に危害を加えられることはありませんが、威嚇するために牙を剥きだしているのだと思います。 動物の牙を剥かという行為より人間同士で牙を剥きだしあっている行為、どちらも怒っているからする行為でありますが人間同士の方が賢いので恐くはありますよね。人に牙を?くことはほとんどありませんが、不意なことから牙を剥かれてしまうことはあるかもしれません。身内同士だといいですが、知らない人だと尚更怖いですよね。牙を?くという行為をしないようにされないようにしていきたいですね。

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勝って兜の緒を締めよ

【漢字】勝って兜の緒を締めよ 【読み】かってかぶとのおをしめよ 【意味】戦に勝って兜を取ったあとも、いつ襲われるとも限らない。勝ったからといって油断はするなという戒め。 【例文1】前半戦はリードしているが、後半戦も勝って兜の緒を締めよ。 【例文2】勝って兜の緒を締めよと気合を入れ直す。 【例文3】2点差くらいでは勝って兜の緒を締めよ。 前職で、すごく大きな契約を取れたことがあります。しかも最初からすごく順調に話が進んでいて、まさにみんなノリノリで仕事をしていたんです。そして、契約が決まった時点でみんなで飲みに行こうという話になったのですが、まだ契約書を交わしたわけではないので勝って兜の緒を締めよと進言してくれた上司がいました。一部の人は喜びムードに水をさされてしまったと怒る人もいたのですが、この時自分はすごく怖いなと思ったんです。 どんなに大きな契約が取れたからといって、正直最後までは本当に気が抜けないはずです。しかし、その金額の大きさから逆に感覚が麻痺してしまっていました。そこに勝って兜の緒を締めよとしっかり言ってくれた上司がいて、ようやく気付くことが出来たわけです。この時、本当に自分を恥じました。 その後は、一転して空気も変わり本当の意味でみんなまとまったと思います。改めて契約書を交わした後、仕事が終わるその日までは気を抜かずに過ごしました。そして、終わり次の仕事が決まった後にようやくお祝いとなりました。この時のことが、今の自分にもすごく影響しています。 仕事が終わりそう、進みそうになるとちょっと調子に乗ってしまいがちですが、勝って兜の緒を締めよという言葉を大切に頑張ろうと思います。

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一も二もなく

【漢字】一も二もなく 【読み】いちもにもなく 【意味】あれこれ言うまでもなく。すぐに。 【例文1】(後輩)今夜女子大生との合コンがあるけど来ますか?(先輩)一も二もなく参加するよ。 【例文2】一も二もなくわかりきった事だ。 【例文3】一も二もなく承諾する。 私の同僚に、まさに一も二もなく動く人がいます。先日は、営業がちょっと面倒な案件を持ってきてしまったんですよね。もちろんみんな嫌がっていたのですが、この同僚だけは上司にどうだと聞かれてすぐにOKしてしまったんです。明らかに面倒な仕事なのに、どうしてやるのか。正直すごく疑問ではありました。うちは案件を選べる立場にありますので、流石に駄目な案件は誰も引き受けません。そんな中、彼だけがとにかく案件を選ばず一も二もなく動くのです。 彼に聞いてみたところ、とにかくこの仕事が好きなのだと言っていました。良い案件から学べることもあれば、正直面倒だと思えるような案件からも学べることは多い。将来的にどうなるかはわからないけれど、今はスキルも上げたいしとにかく色々な仕事をこなしたいと言っていました。私達の仕事は、ある程度のスキルが身に付けばもう一人で仕事をするようになります。正直、技術によって大きく差が付くわけではない業種なのに、そう考えていることに素直に感動しました。 すごく気力に満ちあふれているような感じですよね。私自身は一も二もなくどころか腰が重い方なので感化されてもすぐに動けるわけではありませんが、彼を見習ってもっと自分のスキルのことを考えてみようと思います。

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