tedukurikotoba (2563)

幅を利かせる

【漢字】幅を利かせる 【読み】はばをきかせる 【意味】威勢よく振る舞う様子。 【例文1】社長の御子息が幅を利かせる。 【例文2】幅を利かせる上司。 【例文3】昇進して幅を利かせる。 私の家は、高校生の長女と小学生の次女がいて、年の差は5歳あります。 この頃は、1歳でも年齢差があると色々な面で違いがあるので、5歳離れると2人の権力関係はかなり偏りがちです。 我が家で幅を利かせる長女は、色々な部分で次女や家族に影響を与えています。一つはコタツのポジション争いで、毎年寒い季節になるとコタツを出すのですが、恒例なのは子供達のポジション争いが招く喧嘩です。 コタツに足を入れると、どうしても足がぶつかるので、コタツに足を入れる人みんなが気を使う必要があります。 しかし、子供達はそれをしないので、兄弟喧嘩になって幅を利かせる長女が最終的に良いポジションを確保しています。 次女が可哀想なので、喧嘩中次女の味方をしますが長女がすねるため、なるべくコタツ争いには入らないようにしています。 これも我が家の冬の風物詩かなと思いますが、次女が成長するにつれ長女への反撃能力が高くなっているので、最近の兄弟喧嘩は以前よりエスカレートしています。その影響もあって幅を利かせる長女も、少し次女への扱いを改善しているようです。 私が子供の頃も良く兄と喧嘩をした思い出があるので、兄弟は喧嘩が付き物なんだろうと思い、一歩引いて子供の喧嘩を見ています。 知人の話です。 知人は若い頃、九州のとある地域に仕事で行っていたことがあります。 水商売で、その地域は地方ではあるけれど、それなりに人口が多く25万人も住んでいます。 産業も盛んだし、そんなに田舎な方ではないと思います。 その県の中では恐らく2番目といったところでしょうか・・・。 まあ、そんなようなところに知人は仕事で住んでいました。 そして、現在三十路をすぎたただのおばさんになった知人は「〇〇(地域名)時代、わたしは〇〇(地域名)を制覇した」と言います。 若い頃から知っていますが、まあぶさいくではないものの、地域をシメるほどの容姿ではないと思うのですが、知人はそう言い張ります。 知人が働いていた水商売のお店はその地域で知らない人はいない(知人いわく)お店らしく、その地域の財界人などが使っているお店なのだそうです。 知人はそのお店で長きにわたりナンバーワンを守り、昼間などにその地域一の都会を歩いていたら知らない人から「もしかして知人さんですか?キャー写真撮ってください!」などという現象がしょっちゅうだった、とのことで、その地域でかなり幅を利かせる毎日だったのだそうです。

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天衣無縫

【漢字】天衣無縫 【読み】てんいむほう 【意味】自然に作られている。無邪気で飾り気がない。 【例文1】彼女は天衣無縫なところが好かれている。 【例文2】子どもは天衣無縫だ。 【例文3】いつもニコニコ天衣無縫だ。 「天衣無縫」という言葉を聞いたことがある人はいますが、日常の中ではまず使いませんから、意味を全く理解していない人が多くいると思います。この天衣無縫という言葉は人柄において使われることがありますけど、飾った様子がなくて無邪気な状態のことです。でも、天衣無縫という言葉がどうしてそういう意味として使われるようになったのか?と言えば、この天衣無縫という四字熟語の漢字を見てもらえれば分かりますが、天女が身に付ける衣に縫い目がない状態のことを指していることから、自然な状態を指した言葉として定着し、こういった意味を持つようになったのです。天衣無縫という言葉は今では人柄についても使われますが、さらには詩歌などにおいても使われることがあって、自然な作りになっているときには天衣無縫という言葉で賞賛することもあるのです。ただ、そういった使い方ができるということであって、実際に使っている人はそこまで多くない印象です。ただ、こういった言葉の意味を知っていると、知的な部分を披露することができると思うので、そういったシーンがあれば天衣無縫という言葉で状況を形容してみると良いのではないか?と思います。非常に素敵な言葉だと思いますから。

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泥仕(試)合

【漢字】泥仕(試)合 【読み】どろじあい 【意味】泥だらけになって試合をすることではない。~し合うという意味で、互いの弱点を攻撃したり、相手の秘密を暴露するという醜い行為を指す。 【例文1】3高男性を狙って女性陣が合コンで泥仕合をする。 【例文2】芸能裏事情の泥仕合を暴露する。 【例文3】のし上がるためなら泥仕合でも構わない。 野球ファンです。 でもプロ野球はパ・リーグの球団のファンなので、パ・リーグの試合しか見ません。(セ・リーグが嫌いな訳ではありません。) ですが、早々に自分の贔屓球団のリーグ優勝、日本シリーズ進出が決まったため、日本シリーズでの対戦相手のことも気になり、セ・リーグの試合を見る機会がありました。 セ・リーグ3位と2位のクライマックスシリーズ出場を賭けた試合でこれが本当の泥試合!しかも世紀の泥試合を見ました。 この大雨の中試合をするのかと、怪我をしやしないかと、選手達を不憫に思いながら、しかしどこか感動すらしながら観戦しました。 負けてしまったチームも勝ったチームも素晴らしかった。そして阪神園芸さん。 いいものを見せてもらったなぁ・・・と思いつつ、次は日本シリーズ出場を賭けた大勝負です。 青いチームが勝つか、赤が勝つかはわたしにとっては少し問題です。 青いチームが勝ったらわたしは都内の自宅から贔屓チームの応援に行けます。赤ではそれが不可能です。 この試合も雨が降っていました。 あの荒天を乗り越え13対6で勝ち抜いたチームが、雨天を理由に5回コールドで負けてしまうという悲劇・・・ この差はなんなのでしょうか・・・ あの雨天での泥試合を美談としてはだめ、コールドが本来あるべき姿なのかもしれませんが・・・ しかし、あの不遇の扱いが青いチームに火をつけたのかもしれませんね。

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頭の黒い鼠

【漢字】頭の黒い鼠 【読み】あたまのくろいねずみ 【意味】ネズミは屋根裏に棲み着き食べ物を盗ることから、物がなくなった時、盗んだのは身近にいる人だろうとほのめかす時に使う。 【例文1】(兄)ここに置いていたお菓子誰か知らない?!(母)知らないわよ。頭の黒い鼠かしらね?(弟)・・・。 【例文2】おやつを食べた頭の黒い鼠は誰かしら? 【例文3】頭の黒い鼠は弟しかいない。 頭の黒い鼠をテーマにした記事 1年ほど前から、急に物が無くなるようになりました。外では問題が無いのですが、家にいる時にしょっちゅう無くなるんです。それも、ボールペンとか私が旅先のテンションで購入した変なお土産、ガチャガチャのダブリ、後少しだけのメモ帳。こんな変な物ばかり。でも、一番無くなるのが食べ物なんです。 一番最初に無くなったのは、肉じゃがでした。午前中に作っておいて、その後は自室で仕事をしていました。早めに作っておいた方が味が染み込みますから。これをお昼の時にチェックして、一度火入れをしてからまた止めて放置していたのですが、いざ晩御飯の支度をしようとすると無くなっていたんです。お鍋ごとではなく、3分の1くらい無くなっていました。 他にも、買ってきたばかりの卵が2つだけなくなっていたり、アソートパックの中で嫌いなふりかけだけが無くなっていたり。特に大きな被害が無いので良いのですが、正直気持ち悪いですよね。でも、これは我が家にいる頭の黒い鼠が犯人だとわかっています。この頭の黒い鼠とは、同じ敷地内に住んでいる義姉のことです。 最初は本当に親子のように可愛がってくれている義両親がちょっとずつ食べたりしているのかな?私が仕事だから気付いていないのかな?と思っていましたが、どうも義両親のところから合鍵を持ち出して時々入ってきているみたいで、いつ鼠退治をしようか考えています。

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たらい回し

【漢字】たらい回し 【読み】たらいまわし 【意味】面倒な物事の処理を他人に押し付ける。 【例文1】救急患者が病院をたらい回しされる。 【例文2】担当医不在で病院をたらい回しされる。 【例文3】電話での取り次ぎでたらい回しされる。 社会で生きていると、役所に行く機会が色々とあるものです。 その役所で嫌だなと思うのが、あちこちの場所にたらい回しされる事です。 こちらは役所の手続きに慣れていませんから、違う場所に行ってしまう事があります。 そうすると、どこそこの部署に行ってくれと言われます。 それでその部署に行ってみると、一部の手続きしかできず、それ以外の手続きはまた別の部署に行ってくれと言われる事があるのです。 この様にあちこちにたらい回しされて、手続きが完了するまでに時間と体力を消費してしまいます。 また手続きが完了しても、書類に不備があるとかで、再び役所に赴く事があります。 そしてまた、あちこちに部署をたらい回しされる事があるのです。 昔は役所の人の対応が悪く、あちこちたらい回しされるのが常でした。 しかしここ最近は、役所の人の対応も大分改善されて来ていて、昔の様にたらい回しされる事も少なくなりました。 一か所で様々な手続きが完了されるようになっていて、昔の様にあちこちの部署にたらい回しされる事が無くなってきています。 ですから昔ほど、役所に行く事が嫌でなくなりました。 しかし役所の手続きがややこしいのは昔と変わっていないので、出来る事なら役所には行きたくありません。 以前契約していた会社は、何かトラブルがあるとすぐに責任をたらい回しにするようなところがありました。例えば納期なのに商品が届かないとか。担当者に聞いてみると、違う部署の担当者と連絡が取れない、向こうの方でチェックしていなかったみたいだ、などと必ず自分ではなく他の誰かが悪いと言うんです。何回も担当者が変わりましたが、みんな同じことを言うんですよね。それこそ、何かマニュアルがあってそうしているのかと思いました。 こういうことが続くので、毎回何かあった時に話が進みません。人間のやることですから時には失敗もあると思います。しかし、失敗がわかってからもその対策が進まないというのには困りました。それだけではなく、誰に聞いても自分は悪くないからと他の人に責任をなすりつけるので、正直それが困りましたね。結局、この会社とは取引をしなくなってしまいました。 誰だって責任を負うのは怖いです。個人的には責任の取りやすさも問題なのかなと思いました。例えば、何かトラブルがあった時に異常に怒ったり査定を下げるような上司がいたら責任を取ることを考えてしまいます。あそこまでみんながみんな責任をたらい回しにするということは、そういう環境が出来上がってしまっているのだと思いました。 たらい回しは悪い意味で使われますが、元々はそういう曲芸があったようです。 まず体を一度寝かせてから両足を思い切り上げ、リズムを取りながら足の裏でたらいを回し、次の人に渡していくという何とも面白そうな芸です。 今時どこに行ったらそんな芸が見れるのか知りませんが、悪い意味で使われるたらい回しは、自分の身に起こると本当に迷惑なものです。 問い合わせにしても苦情にしても、電話や窓口で次々によそに回されると、本当に嫌気が指します。 最初は単なる問い合わせのつもりでも、最後は怒り爆発、苦情を言いたくなる気持ちもよく分かります。 しかし悲しいことに、逆の立場を経験したことがあるのです。 銀行に勤めていた頃、定期預金の係だったのですが、回ってきた電話を受けると既にお客様がご立腹です。 まだこちらはもしもしという途中だったのですが、思い切り遮られ、とにかく怒号が響いていたのはよく覚えています。 どうやら最初に普通預金の係につながり、次に為替係、そこで終わらずなぜか融資係に回され、最後に回ってきたのが私の所属する定期預金係でした。 話にならないほどの怒号が続くので、結局私も上司に回してしまうという落ちが付くのですが、本当に怖い一件でした。 ところでそのお客様、そもそも何の用で電話をかけてきたかは今となっては覚えていないのですが、たらい回しはされるほうはもちろん、後半になるほど受ける方も迷惑で困ったものです。 一番最初の対応がいかに大事かを教えられた出来事でした。

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