tedukurikotoba (2563)

ごまめの歯軋り

【漢字】ごまめの歯軋り 【読み】ごまめのはぎしり 【意味】実力のない者がやたらと悔しがってもどうにもならない。 【例文1】相手チームが格段に強くてごまめの歯軋りだ。 【例文2】経験年数が違いすぎてごまめの歯軋りだ。 【例文3】努力もしないでごまめの歯軋りだ。 大学に入学する前に行っていた予備校での出来事です。ごく普通の成績の年下の女の子で、他の子にどうしても負けたくないと思ってしまう、と話してきた子がいました。相談に乗ってみると、自分が他の人と成績を比べてしまって、勝てないとイライラしてしまい、それがまた自己嫌悪になっているというのです。 私に対しては「年上の方なら別に気にならないのですけど」と言っていたくせに、私よりももっと上の友人の名前を出して、「あの人も入ってきたばかりなのに、段々クラスが上がってきて…悔しいって思っちゃうんですよねえ」と悪口を言っていました。その友人は私も仲良くしていた子なのですが、確かにクラスのレベルが上がるのは早かったです。でも、それを学力が下の子がごまめの歯軋りのようなことをしてもしょうがないんじゃないかと思ってしまいました。 私の成績も聞かれそうになったので、そのときはうまくごまかして逃げました。悪口を言われた友人からあとになって聞いたのですが、悪口を言った子が好きな先生がおり、その先生の授業に友人も出席したところ、取られたと思ったのかすごく睨まれてしまったと話していました。ここでも何か悔しいと思ってしまったんでしょうか。

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気骨が折れる

【漢字】気骨が折れる 【読み】きぼねがおれる 【意味】気を使って精神的に疲れる。 【例文1】姑の家に行くと気骨が折れる。 【例文2】サービス業は気骨が折れる。 【例文3】お偉いさんとの会食は気骨が折れる。 私は女ですが正直なところ、男性との会話よりも女性相手の会話の方が気を使い、まさに気骨が折れる思いをします。 男性であれば、あまり気を使わず「それ違うんじゃない?」というように自分の意見を言ったり、冗談を言って笑い話にするなどできるのですが、女性が相手だと顔色ばかり伺って上手くいきません。 気まずくならないように会話中やメールでの言葉使いにも気を使うため、どうしても遠慮がちになります。 本当は違うと思っても「うん、そうだよね」と共感した振りをしてしまいます。 そのため、ある女友達からは「あなたって本音言わないよね」とズバリ当てられたことがあります。 それからは本音を言うようにしたのですが、今度はそれが気に入らないようでムッとされ気まずい雰囲気に…。 また、別の知人女性にも話を合わせようとしたら、おべっか使いをしたと思われご機嫌斜めになりました。 私自信、内気で舐められやすいところがあるので、相手と話す時に挙動不審になりがちです。 それが相手にも伝わりイライラされるのでしょうけど、こちらもどうしたら良いのかわかりません。 このようなことが何度もあり、次第に女友達とは深く付き合うのをやめてしまいました。 本当は女子トークもしたいのですが、気骨が折れる思いをするくらいなら一人の方が良いと思っています。

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河童の川流れ

【漢字】河童の川流れ 【読み】かっぱのかわながれ 【意味】どんなに泳ぎが得意でも川の流れに押し出される時もある。つまり専門分野であっても失敗する事があるもの。 【例文1】陸上選手ても河童の川流れで転ぶ事もある。 【例文2】油断すると河童の川流れになる。 【例文3】先生だって河童の川流れの時もある。 河童の川流れとは泳ぎが得意な河童でさえ、川の流れに押し出されるというたとえからこのことわざが生まれました。 似たことわざに「弘法も筆の誤り」「猿も木から落ちる」があります。 いづれもその道に精した名人でも失敗はするものであるという意味です。 私は小学生のころ女子の中で3本の指にはいるくらいの足の速さでした。3人走れば3人の差はなく毎日競争すれば誰が1番に代わってもおかしくないほどでした。小学校の運動会ではリレーの選手に選ばれ当然アンカーを務めたものです。最後の運動会ではいつものメンバーがアンカーに並んでいます。私は絶対にゴールテープを切るんだとの思いで走りましたが、靴ひもがほどけてつまずき3位でした。あの靴ひもさえほどけてなかったら、1番だったのにと苦くて悔しい思いをしました。 中学受験が始まると小学生から習っていた珠算を武器に商業高校へ進学しました。1年くらいの授業は余裕でしたが、珠算1級なんてあっという間に同級生に抜かれました。それから追いつくのが大変でした。

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一陽来復

【漢字】一陽来復 【読み】いちようらいふく 【意味】冬が去り春が訪れる。または悪い事が続いたあと幸運がやってくる。 【例文1】病気が完治して一陽来復だ。 【例文2】恋人と別れて落ち込んだが、友人に可愛い子を紹介してもらった。一陽来復だ。 【例文3】人生は一陽来復だ。 一陽来復という言葉はなかなか使わない言葉かもしれません。 意味としては、もともと、陰の気がきわまって陽の気にかえるという意味合いから、悪いことが続いたのちに幸運に向かうことや、冬が終わり春が来ること、新しい年が来ることを言います。 誰にでも1年を通じて、またさらに長い時間においては悪いことも続く場合があります。 特に厄年と呼ばれている時期においては、生活面や健康面で大きく気をつけなければならない時です。 そして、このような時期に限って、悪いことが続く場合があります。 仕事でうまくいかずに、連日残業をし、休日はひたすら寝てしまい、家族からは不平不満を言われることもあります。 さらにその仕事のハードさがたたり、実際に体調を崩してしまうことも多くあります。 最近では、心の病気にもなり、社会復帰がなかなかできないこともあるようです。 しかしながら、誰でも自分の思い通りにうまくことが運べないことがあるのは確かです。 このような時に、自分が諦めるのではなく、自分から道を切り開くくらいの気持ちを持っていかねば、視界が明るくはなりません。 悪いことが続いても、のちには幸せがことがあるということを念頭にして、気持ちだけは切らさないようにしたいところですね。 「一陽来復」という言葉を聞いたことがあるだろうか。なかなか日常生活の中では使われない言葉なので知らない人も多いかもしれないが、なんてことはない「冬至」の別名のことです。日本(の位置する北半球)で一年の内に最も昼の時間が短くなる冬至の日は、太陽の力が最も弱くなる日です。そこから徐々に太陽は力を取り戻していき、やがて春を迎えるということからそうした名がついたなどと言われています。また、そこから転じて極寒の冬から暖かい春へと向かっていくようにこれから幸運が訪れるというポジティブな意味で使われることも多いのです。そうした時には「一陽来福」などと書かれたりもします。 さて、東京都新宿区西早稲田に穴八幡宮という神社があります。創建は1000年以上前と言われる由緒正しき神社で、なんでもお寺を建てようとした際に横穴が見つかり、その中から金銅の像が見つかり、それ以来穴八幡宮と呼ばれるようになったそうです。そうした由縁から商売繁盛・出世にご利益のある神社として今日でも親しまれています。ここでは毎年冬至の日から翌年節分までの期間、「一陽来復御守」という御守を受けることができます。中にはお祓いを受けたキンカン(金)とギンナン(銀)が1個ずつ入っており、その名の通り金銀に不自由することなく福が来るようにという非常に縁起の良い御守です。私は昨年この御守を手に入れようと現地へ向かったが、冬至の日の長蛇の列に圧倒されるばかりでした。 裕福になったとは言えないが、大きな病気や事故もなく平穏に生きることができたのは御守のおかげかもしれません。次の一年もまた無事に過ごせることを願って、今年も御守を求めて出かけようと思っています。

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頭を撥ねる

【漢字】頭を撥ねる 【読み】あたまをはねる 【意味】他人の稼ぎの一部を自分のものにする。ピンはねとも言う。 【例文1】給料の頭を撥ねる。 【例文2】分け前の頭を撥ねる。 【例文3】日当分の頭を撥ねる。 『頭を撥ねる』とは他人に支払わなければいけない利益の一部を、自分のものにするという意味です。俗に『ピンはね』と呼ばれることもありますね。『ピンはね』と言われると、悪いイメージを持つ人が多いと考えられます。確かに悪いイメージでの『ピンはね』なら、本来ならすべきではありません。 何故かというと、単純に考えていただきたいのが『自分がされたら嫌な行為だから』です。たとえば日給で8000円の仕事をしたのにも関わらず、支払われた給料が7000円だったとしたら、誰しも不快な気持ちになるでしょう。そして給料を勝手に減額した相手に対して、不信感や嫌悪感を抱くはずです。そんな気持ちのままで、きちんと働き続ける人は、あまりいないことでしょう。いずれは「もうこの仕事をしたくない」という気持ちにもなり、その仕事を辞めることだってあるのではないでしょうか。 しかし『ピンはね』自体は、法的にも定義が曖昧な部分があったり、広い意味でいうと税金や手数料も『ピンはね』に該当するといった見解まであるため、一概に良いとも悪いとも言えません。とはいえ相手を不快にさせるような『ピンはね』は、すべきではないと思います。自分だけが利益を得ようとすると、いずれは何かしらの問題にぶつかってしまいます。

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