tedukurikotoba (2563)

ピンからキリまで

【漢字】ピンからキリまで 【読み】ぴんからきりまで 【意味】最高から最低のものまで幅広く。 【例文1】ピンからキリまでの商品がある。 【例文2】ピンからキリまでまであって悩む。 【例文3】ピンからキリまで値段が付く。 私は少し前まで、イラストなどを学べる学校の教員をしていました。デッサンなどの厳しい入試のないところなので、通っている生徒は初心者からうまい子まで、まさにピンからキリまでいる状態です。 たとえばですが、デッサンの授業一つをとってみても、本当に基本的な描き方が分からない生徒がいるので、最初から丁寧な指導をすることになります。一方で、同じクラスには、小さな物の陰が照明の方向によっていくつもできているのをしっかり描写できる生徒もいて、その子に関してはその子に合った指導をしていきます。 イラストやマンガなども指導していると、学校に見学に来た方に見せる冊子に載せる作品なのに、本当にやる気があるのかと疑ってしまうような作品を出してくる子もいますが、やはりそこはピンキリといったところです。全員がうまい子というわけではありません。そこは教員からも、見学に来た方にしっかり説明しています。 指導していて上達する子の特徴というのがありますが、デッサンをしっかりやった子はうまくなります。逆に、好きなゲームのキャラクターばかり模写している子は全然うまくなっていませんでした。やはり基礎をしっかりやるということが大事ですね。 「ピンからキリまで」とは、最初から最後までのこと、最上から最低までのことをいいます。よく耳にする言葉ですがそもそもの語源はピンはポルトガル語で「pinta」が由来となっており「点」という意味です。ポルトガルから伝わったカルタが関わっていて、カルタやサイコロには「一」の部分が「点」になっていますよね。このことからピンは一を表していたと言われこれが転じて「初め」や「最上」を意味していたと言われています。キリはポルトガル語で「cruz」が転じたとされていて「十字架」を意味しています。この十字架が転じて十、十が「終わり」や「最低」を意味していたという説と、日本語の限りという言葉が限り→切り→キリとなったということから限りを意味し「最後」を表しているという説があります。 このピンからキリまでは、いいものから悪いものまで、価値が低いものから高いものまで、最高から最低まで、と様々な使い方があります。使い方の例えは「宝石にも種類があり値段もピンからキリまであるからね。」などと言った使い方があります。ピンキリと略して使うこともあり、昔はピンが下で上がキリでしたが、現在では反対になりピンが上で下がキリです。言葉はどんどん進化していきますのでしっかりと意味を理解して使うようにしましょう。

Continue reading...

波紋を投げる

【漢字】波紋を投げる 【読み】はもんをなげる 【意味】反響を呼び起こす。波紋を投じるとも言う。 【例文1】政治家の発言が波紋を投げる。 【例文2】SNSで波紋を投げる。 【例文3】問題の動画が投稿され波紋を投げる。 ニュースを見ているとトランプ氏の発言があまりにひどくて波紋を投げるように思ってしまいます。北朝鮮とのやりとりでもお互いプロレスのマイクパフォーマンスをしているかのごとく、波紋を投げるやりとりをしていて日本を始めとして世界の国々が毎回振り回されてしまいます。トランプ氏は議会での発言でも波紋を投げるようなことをしていますが、ツイッターでもよく波紋を投げることしています。ツイッターの場合は多くの人が見るので経済にも影響を与えてしまうことがたまにあります。為替などのチャートを見ているとトランプのツイッターが元で大きく値動きして、チャートが一本線になるのを見かけることがあります。軽々しく発言したのが波紋を投げる形となり世界経済にも影響を及ぼすので、発言するときは慎重に行って欲しいものだと思います。日本ではマスコミが下手に取り上げるので、不用意な発言をして波紋を投げることは少ないですが、たまに大臣が言った言葉で、波紋を投げることがあり更迭されることもあります。頭で考えないで口先だけで物事を言う人は波紋を投げることになるので、会社でも気をつけなければなりません。口は災いの元なので、波紋を投げることがないように日常生活でも気をつけたいものです。

Continue reading...

天下太(泰)平

【漢字】天下太(泰)平 【読み】てんかたいへい 【意味】世の中が平和である。 【例文1】世界中の人々が天下泰平を願う。 【例文2】核兵器をなくして天下泰平を願う。 【例文3】戦争をなくして天下泰平を願う。 天下太(泰)平という四字熟語がありますが、天下太平とも天下泰平とも書くのでどちらが正しいかはわかりませんが、天下泰平と書かれているのはよく見かけます。意味は世の中が丸く治まって争いがないことです。仕事をしているとどうしてもイライラしがちになるので、知らずに相手を怒らせてしまったり傷つけてしまったりします。職場が天下太(泰)平になってくれればいいのですが、相手があることなので争いごとが起きてしまうことがあります。車に乗っていても渋滞が続いたり、赤信号が続いたりしてしまうと、天下太(泰)平の気持ちから遠ざかってしまいます。あまりにイライラしてしまうとスピードを出しすぎたり、前をよく見ないで事故を起こしたりするので、標語にあるようなお先にどうぞという気持ちを持って、天下太(泰)平のような気持ちで運転することが大切です。家庭内でも同じで夫婦喧嘩をしたり、親と喧嘩をすることがありますが、落ち着いて今までのことを振り返り、時間が経てば穏やかな気持ちになれるはずです。一日が終わったときに今日も無事でいられたことへの感謝の気持ちがあれば、天下太(泰)平でいられることのありがたさもわかってくるので、波風立てずに平和であり続けることが大事だと思います。

Continue reading...

啖呵を切る

【漢字】啖呵を切る 【読み】たんかをきる 【意味】勢いよく言い放つ。 【例文1】試験で1位になると啖呵を切る。 【例文2】絶対に負けないと啖呵を切る。 【例文3】年内に彼女を作ると啖呵を切る。 気に入らない相手からの挑発や、引くに引けない状況になった時に威勢よく発する言葉を「啖呵を切る」と言います。気持ちは高ぶり、乗せられているとわっていても応じるしかなく、後は出た所勝負でどうにでもなれと少しヤケクソになっている事もあります。元々は商品を売る時の軽快な売り言葉を指し、お客にあれこれ考える暇を与えない程言葉で畳み掛ける事だったようです。どうしても許せない相手には、遠慮なく思いのたけを述べてやりたいですし、気後れしてはますます相手に調子付かれる恐れがあります。勢いよくまくしたてて、相手が怯めばうまく啖呵を切れている証拠で、そうでないならよほど相手が上手か、上手く啖呵が切れていないかのどちらかです。多少おおげさな言葉で相手気持ちを揺さぶり、自分が主導権を持てればしめたものです。ガマの油売りやバナナの叩き売りなどは、気風の良さもさることながら軽快なトークでお客の関心を引けなければいけません。口ごもった物言いは誰の注意も引く事は出来ませんし、オーバーな所も一つの手なのです。威勢の良さが時に相手から誤解を招く事態になりますが、そういう事すら気に止めず自分の考えに相手を巻き込めたら、それこそ上手い啖呵を切れていると思って良いのです。

Continue reading...

柔よく剛を制す

【漢字】柔よく剛を制す 【読み】じゅうよくごうをせいす 【意味】柔軟性のある弱い者が強者を負かす事もある。 【例文1】柔よく剛を制すと言うだろ。相手の体が大きいからって見た目に怯えるな。 【例文2】意外に子どものアイディアが柔よく剛を制す。 【例文3】女子が練習相手の男子を柔よく剛を制す。 格闘技の試合なんかを見ていると「柔よく剛を制す」場面を見ることがあります。元は中国の老子の言葉で、柔らかく対応して力を抜けば相手を押さえつけることができることを意味しています。柔道に例えられることがありますが、合気道などでも「柔よく剛を制す」ことをしているように思えます。体の大きい人なのに手を触れただけで簡単に倒しているのを見ると、柔よく剛を制すの心得を持っているのだなと思います。相撲でも力と力がぶつかりあっていますが、横綱クラスになると柔よく剛を制す形で相手を倒していきます。「柔よく剛を制す」技を出すのは相手の呼吸を読むのが大切と教わったことがあります。呼吸を吐き出すタイミングは最も力を発揮するときですが、相手の呼吸を見ながら戦うことで、今まで倒せなかった人でも簡単に倒せてしまいます。勝負の世界はプレッシャーとの戦いともいわれていて、緊張すると不用に力が入ってしまいます。ゴルフでもボーリングでもそうですが、1対1の戦いになると力が入りすぎて実力を発揮できなくなってしまいます。柔よく剛を制すのは自分自身にもいい聞かせることが大事で、プレッシャーを跳ね除けるぐらいの気持ちで望まないと、いい結果が出せないことがあります。柔よく剛を制すを意識して肩の力を抜いて事に当たれば、問題は解決するのではないかと思います。

Continue reading...