tedukurikotoba (2563)

頭をもたげる

【漢字】頭をもたげる 【読み】あたまをもたげる 【意味】押さえていた感情が後から込み上げてくる。 【例文1】あの時こうすれば良かったと頭をもたげる。 【例文2】事業を無理に広げなければと頭をもたげる。 【例文3】告白する勇気がなくて頭をもたげる。 私が地元の美大に通っていたころの話です。同じ学科にいた女の子で、入学直後に私が海外在住経験のあることに興味を持ってくれて、積極的に話しかけてきてくれた子がいました。私の英語はネイティブの方が聞いたらめちゃくちゃなのですが、それでも「発音すごくうまいね!」と言って感激してくれたほどです。また、音楽など共通の趣味もあることが分かって、すぐに連絡先を渡しました。 しかし、しばらく一緒に学校生活を送っていて、学校のイベントで私がレジ係をやっているときに、シフトにその子も入っているのに全然来ないで仮装して遊んでいたり、その子が気に入っている先輩の前で声など態度を豹変させたりしているのを見て、この人はちょっと性格が悪いのかなという疑念が頭をもたげることになりました。 その後も、グループでやっている課題を途中で抜け出したり、「女の子と気が合わない。苦手」と言って男子にベタベタしているのを見て、男好きな人ってよく「女子が苦手」って言うよなーと思ってしまい、何だか一緒にいるのが嫌になってしまいました。 その後も外国のことはよく聞かれましたが、「未来のことを言うときって、wasとwillどっちだっけ?」などとトンチンカンな質問をしてくるのも困りました。

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目をかすめる

【漢字】目をかすめる 【読み】めをかすめる 【意味】人に気づかれないようにコッソリ何かをする。好ましくない行動に使う。 【例文1】妻に散歩に行くと目をかすめてパチンコ屋に行く。 【例文2】目をかすめてサボる。 【例文3】目をかすめてお菓子を食べる。 目をかすめるとは他人が見ていないところで密かに何かを行うことです。 こっそりという意味合いが含まれているのであまりいい意味ではありません。 皆さんも子どもの頃など一度は経験したことではないでしょうか? 私は子どもの頃、ピーマンが苦手でご飯にピーマンが入っているとお母さんの目をかすめて細かくしてばらしたり、ごみ入れに捨てたりしていました。親になった今、子どもには好き嫌いなく栄養があるものを食べさせたいというお母さんの気持ち今ならわかります。お母さんあの時は嫌いな野菜を捨ててごめんなさいと言いたいです。 旦那さんはストレスがたまると私の目をかすめてパチンコにいってるみたいです。自分の小遣いで行っていて、大負けする事もないみたいですので、多めに見ています。 今1歳の下の子どもに手がかかりきりで、上の子が甘えん坊になりました。いわゆる赤ちゃん返りですね。私の目をかすんで弟が飲んでいるミルクを飲んだりしています。そんな時は怒るのではなくかまってあげるのが大切だと聞いたので、一緒に遊んで抱きしめてやっています。

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能なしの口たたき

【漢字】能なしの口たたき 【読み】のうなしのくちたたき 【意味】 【例文】 「能なしの口たたき」の逆の意味で「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあります。 本当に実力のある人は無駄なことは話さず、自慢することもありません。 それとは逆で、能力のない人は口先ばかりで、中身のない会話を延々と続けてしまうのかもしれません。 確かにそのように、相手のことを考えずに、自分のペースでしゃべり倒す人が世の中にはいるものです。 言った者勝ちと本人は思っているのかもしれませんが、実は無駄な話が多ければ多いほど、その人は周りからすれば無能に見えてきてしまいます。 特に女性同士の会話だとかなり話が弾んでしまいます。 しかし、相手の話をきちんと聞く姿勢があれば、会話も楽しく盛り上がります。 私が今まで経験した中で「能なしの口たたき」だと思ってしまったのは、やはり口先だけの上司かもしれません。 言うのは簡単ですが、それをやっていくのは難しいものがあります。 仮にその上司がやって見せたところで、そのやり方はもう古く、1からやり直さなければならないという状態になってしまいました。 そういう人は相手の言うことに耳を傾けずに、自分の主義主張だけを延々と述べていきます。 なので、しまいには裸の王様になってしまうのかもしれません。 「能なしの口たたき」とは、才能の無い人ほど余計なことをあれこれ話す、という意味です。 ビッグマウス、弱い犬ほどよく吠える、という言葉が類似して使われています。 話好きな人ほど、自分の話したいことをどんどん話してしまって、相手がどんな話、リアクションをしていたのか覚えていない、という傾向が高いです。 こうした自分本位な考えは、いずれ自分に災いが降りかかることにもなりかねませんよね。 「能ある鷹は爪を隠す」という言葉があるように、才能がある人ほどじっくり相手の話を思慮深く聞いて分析しているものです。 表面上の会話だけしていたのであれば、ある程度の大人であれば、その人の人間としての浅さを見抜いてしまうことでしょう。 また、あれこれ様々なことを話す人の心情として、自分の弱さを隠そうとしている、ということも考えられます。 色々と話すことで自分の存在感を周囲にアピールし、誇張しようとしているのです。 若い頃ならこれで通用するかもしれませんが、いつまでもそうはしてられません。 いずれにしても、そうしたトーク術というのは、上っ面だけのまやかしのようなものです。 「能なしの口たたき」と言われないよう、正しいコミュニケーションスキルを身に付けて、仕事も円滑に進めたいものですね。

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品行方正

【漢字】品行方正 【読み】ひんこうほうせい 【意味】心や行いが正しく道徳的に立派で模範になる。 【例文1】彼女の品行方正な振舞いを見習う。 【例文2】親の品行方正を見てきた。 【例文3】品行方正を心掛ける。 人の印象というのは、中身よりも外見の方がかなり重要になります。身なりがみっともない人より、清潔感のある人の方が好印象を持たれやすいということですね。だからといって中身を疎かにしてはいけません。品行方正な姿勢をとることだって大事です。むしろいくら清潔感がある人であっても、中身が非道な人であれば、徐々に他者が離れていくでしょう。 いくら外面だけ取り繕うとしても、人の中身というのは些細なところで出てきます。たとえば挨拶の仕方にしてもそうですし、目の前で転んだ人に手を差し伸べるかどうかなどでも、その人がどういう人柄であるかが分かってきます。だからこそ中身も大事である必要がある、と言えるのです。それに芸能人などで、見た目が気持ち悪いと言われているタレントさんであっても、番組のスタッフさんからは「中身がとても紳士だったので、また仕事をしたい」と言われる人だっています。こうしたことからも、人にとって見た目は大事ですが、中身だって重要であると結び付けられるでしょう。 日頃から自分の行いを正すように気をつけていれば、いつしか品行方正な人間になれるように思えます。そうすればいつしか、たとえ見た目に自信がない人であっても、他者から自然と良い印象を持たれるようになるのではないでしょうか。 品行方正の意味を辞書で調べると、行いや振る舞いが立派な様とあります。「品行」とは行いや振る舞い、「方正」とは正しくきちんとしているという意味だと言われています。思わず座右の銘にでもしたくなる言葉です。しかし、「私は品行方正をモットーにしていきたいと思います」などと軽く口に出して言えそうな言葉でもありません。人に対して礼儀正しくするという意味にも解釈できそうですが、品行方正はもっと深く生き方そのものを表しているためです。辞書の定義通り、常に立派で正しい行いができるかと問われ即座に「はい」と言える人のほうが少ないと思います。完璧な人間はいません。また完璧じゃないから人間らしくて良いのです。しかし、だからこそ日頃から意識して「品行方正」な生き方を目指さなければいけないのだとも思います。自分自身も、品行方正な生き方をしたいと思いますが、どこか仰々しい響きが否めません。そこで「品良く正しく生きる」と噛み砕いて解釈してみようと思いました。もっと噛み砕いて「嘘をつかない」でもいいかもしれません。口に出して言えなくとも「品行方正」という言葉を常に心に留めておけば、何かしら自分の行いや振る舞いに変化が生じてくるのではないかと思います。

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早起きは三文の徳

【漢字】早起きは三文の徳 【読み】はやおきはさんもんのとく 【意味】早起きすると何か良い事が起きるものである。 【例文1】朝の散歩で美女と出会えて早起きは三文の徳だ。 【例文2】静かで勉強がはかどり早起きは三文の徳だ。 【例文3】頭がスッキリして早起きは三文の徳だ。 「早起きは三文の徳」とは、朝早く起きることは良いことがあるということからきたことわざです。早起きすると健康にも良く仕事や勉強もはかどり自分にとって何かしらの利益があることが由来となっています。三文の徳の三文とは一文銭三枚のことでごくわずかという意味となります。三文は現在の価格では100円と同じ価値だとされていて、わずか三文だけであっても朝早く起きることは得るものがあるということから早起きは三文の徳ということわざができました。 確かに朝早く起きると時間にゆとりが出来ます。人間はゆとりが無いと焦ってしまったり物事の失敗や他人に対してイライラするなど悪循環となります。ゆとりがあるだけで人に優しくできるのです。また、朝ご飯をゆっくり食べる時間が出来るので朝ご飯をしっかり食べることは脳の活性化につながり、結果的に仕事や勉強にも大きく関わってきます。他にも早起きをするとホルモンバランスや自律神経を整える効果もありますので健康や免疫力アップにもなります。このように早起きは三文の徳ということわざは確かにその通りで、朝時間があるだけで心と身体にゆとりが出来良いことばかりなので、普段からなるべく早起きをするように心がけることが大切です。 私は以前家庭教師をしていた為、仕事時間は基本的に夕方から夜で、帰宅時間が23時以降になるので寝るのも1時過ぎになり、朝は主人の朝食も用意することなく、出かけたことに気付かないこともあるくらい昼前まで寝ていました。収入も安定していましたし、仕事も楽しかったので辞める理由もなく仕事をしていましたが、ある時なかなか子供に恵まれないことに気づきました。不妊治療を始めてみても、特に大きな異常はなく理由が分からないまま数年が経ちました。 このままではいけないと思い、妊活の為と思い切って仕事を辞め、当時読み始めた妊活の本に書いてある通り、早起きして散歩をするというのを試してみることにしました。夜は22時には寝て、朝は主人と同じ6時くらいに起き、朝食をきちんと用意し7時に一緒に食べ、主人を見送ったらすぐ毎朝40分の散歩に出かけるようになりました。始めは午前中眠いだけで目立った効果はなかったのですが、2ヶ月後には便秘がちだったのが解消され、3ヶ月後には体質が改善され始めやせてきて、半年後には近所の方と挨拶をしたり会話したりするような穏やかな人間関係が築け、約1年後には妊娠しました。 仕事を辞めたということをきっかけに、午前中寝るだけの生活から午前中を活用する生活にしただけで、心身のバランスが取れ、今まで望んでいたことが叶いました。 早起きは三文の徳という言葉を若いときは信じておらず、目先の収入に囚われてばかりで損をしていたなと思っています。今後も今の生活を続け、徳の恩恵を受け続けたいと思います。

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